そう、確かに氷見の寒ブリが食べたいと言い続けたのはこの私です。
すると同行者の中から「富山まで行くのであれば福井でカニも食べたい、タグ付きの」と話が膨らみました。タグ付きカニの言い出しは決して私ではありません。
こちらも生まれて初めて食べました。弊宅でほんの時たま口にするカニとは確実に違います。同行各氏は「そう、これだよ!!」と叫び、その後は寡黙になって食べるのに夢中です。
日頃貧食の私が初めて食した越前ガニに驚くのも無理は無いとして、私がそれ以上に驚いたのはこの日投宿した「つるや」さんでした。こちらは楽しくうれしいことに木造です。木造の旅館と言っても昨今ありがちな大壁に石膏ボード仕上げではなく、全室真壁の左官仕上げです。文字ではうまく表記できませんが、特に天井部分の廻り縁と竿縁の仕様は秀逸です。
つるやさんのパンフレットによるとこちらは平田雅哉棟梁が手掛けられたそうで、天井板を初めとして欄間や床の間細部など到るところに目を奪われます。
さらに同行者の中で、能登半島の付け根にある全国的に著名な大型老舗日本旅館「加@屋」に宿泊したことがある者は、「接客と料理はこちらが上」と評価しました。
現在の造りを今後に渡って維持管理するのは相当ご苦労されるかと思いますが、市井一介の木材商としてこれほどの建築はぜひとも後世に伝えてほしいと切望します。
女将さんを初めとしてつるやさん、楽しい一夜をありがとうございました。
posted by 長風呂呑平 at 16:38|
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