かねてより依頼制作中のヒノキ製品の打ち合わせに、建具屋さんの作業場を再訪しました。
ここまで形になるとおわかりでしょうか、こちらは総ヒノキ製の仏壇です。
当地下総で仏壇と言うと「関東型」と呼ばれる様式が一般的で、そのほとんどには広くケヤキが多用されます。その中で「できれば白木で明るく」とのご希望から、あえてヒノキを選びました。
昨秋に弊サイトでお伝えしました
「総天然木曽ヒノキ製御霊舎」とまではいかないまでも、正面からの見附には天然木曽ヒノキを選択し、側板や背板には弊店倉庫に深く静かに眠っていた高樹齢ヒノキを使いました。加工中に可能な限り辺材(シラタ)を排除して、今後長くヒノキ特有の色とツヤが残るように選別しました。もちろんすべて自然乾燥材、あのヒノキ特有の芳香は健在です。
実に数十年振りに倉庫奥底から引き出して、一見しただけでは何の木か判別できないほど黒くホコリを被っていたヒノキでしたが、こうして建具屋さんの手によってお陰様でヒノキ本来の姿に蘇りました。完成までにあと一週間程を要するとのこと、完成品はもちろん掲載させていただきます。
posted by 長風呂呑平 at 16:18|
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樹と木
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