串本駅から国道42号線を西へ約15分、およそ六年振りに稲生商店さんを訪ねます。
社交のごあいさつもそこそこに、今回の主たる目的であるヒノキ原木の確認のため構内に出ます。
地元日置川(ひきがわ)産、樹齢100年生超えのヒノキです。
このヒノキを、ほんとうに弊店が嫁にもらってもいいのか…。
今回の依頼主さんから「室内に樹の香りがするように」とのご希望があります。それを確認していただくため、稲生さんにヒノキの端材を作ってもらいます。これとこのヒノキの製材時に出たおが粉を、弊店まで持って帰ることになりました。たしか、前回の訪問時にも同じようなことが…。
改めて稲生さんに「ほんとうにこのヒノキを嫁にもらっていいのか?」と問うと、
「この日本中が騒いでいる中、今日はそのためにここまで来たんやろ」と笑われました。
現物を目の前にして、高樹齢ヒノキ材の需要と供給の難しさを痛感します。
恥ずかしながら就業以来約40年間積み重ねた方程式は、音を立てて崩れ落ちました。

茨城県南地域に木造建築で新築や増改築を検討されている皆様、
守谷市に開業して54年になる二代目木材商からの提案です。
ぜひご一読ください、けっして損はさせません。→→→
posted by 長風呂呑平 at 11:08|
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樹と木
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