2020年11月14日

皆が「早く、安く」を求めるその裏で

うらやまし さん

あなた様がおっしゃるようにこの種の建築会社が提供する住宅は、多くの一般消費者の目には「良い家」「おしゃれな家」に映ると思います。最初の窓口になる営業担当者は、会社が作成したマニュアル通りに接客し「ご希望はなんでもうかがいます」と笑顔で腰を低くします。
近隣や来場者から好印象を得られるよう建築現場は徹底して清掃され、端材廃材や作業騒音は極力少なく、そして工期も短い。当節、現場敷地内で喫煙した業者に明日はありません。出来上がった家は仕上がりの見栄えと使い勝手が優先され、いかにも消費者には「きれいな家」と印象を与えます。
三棟中二棟がご成約
その一方で家を求めるほとんどの消費者は、日常の忙しさに追われてほんの数カ所の住宅展示場を駆け足で回り、場内のモデルハウスでどこの建築会社からも同じような対応を受けます。
見学と言っても間取りと内装と設備機器ばかりに目が配られ、案内嬢からちょっとした建築の専門用語で説明されてもそれを理解することはできません。その結果「これが家を買う方法なんだ」と思い込み、受け取った数社のパンフレットを見比べた後、スーツにネクタイ姿の営業担当者を自宅に招き入れます。こうなると実際に建築現場で働く施工業者の声を聞くことは一切できません。

建築会社の傘下に入った施工業者は、現場監督から指示指定された通りに仕事をこなします。
もちろん依頼主に会うことも、己の意思意見を伝えることは不可能です。一度決められた工期は絶対に厳守で、日々変わる天候や気象条件は無視されます。そして施工者として「ここはこれでいいのか?」と疑問を抱き、「おれだったらこうやる」と創意工夫することは許されません。
現場で打ち合わせ
本来の「家造り」とは、住まい手側と造り手側との共同作業で成し得ます。
決して「買うもの」ではありません。

木造住宅には約20職種に及ぶ施工業者が携わります。限られた予算と条件の中で、建て主さんと施工者側とが対等の立場で接してそれぞれの意見を伝え、竣工後に建て主さんは「建てて良かった」、施工者は「やって良かった」とお互いに思える家が理想です。
祝上棟
ご指摘のように、たしかにこの会社の建築現場には大きく「総桧造り」と書かれてあります。これで消費者はあたかも「全物件が総桧造り」との印象を受けます。しかし私が見る限り、ヒノキが使われているのは全棟全物件ではなく一部の物件の内、構造材の土台と管柱のほんの一部に過ぎません。
この「総桧で建築します」の後には(おカネをいただければ)との但し書きが隠されています。一般にはこれを「追加工事」または「オプション」と呼ぶのでしょう。
総桧で建築します
私は木材商ですので、この会社でどのようなヒノキが使われているかお伝えできます。
メールでもコメントでもけっこうです、お気持ちがありましたら遠慮無くご連絡ください。

長文雑文を最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

巻ヶ沢橋
茨城県南地域に木造建築で新築や増改築を検討されている皆様、
守谷市に開業して54年になる二代目木材商からの提案です。
ぜひご一読ください、けっして損はさせません。→→→

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posted by 長風呂呑平 at 14:09| Comment(1) | 建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする