消費者嗜好の多様化から社名入りのそれは敬遠されていると言うものの、一年を通じて広告できるその存在価値にはまだまだ底堅い需要があります。
取引先卸売業の中堅営業担当者からいただきました。お茶を飲みながら話題は最近の市況と来年の展望に流れ、いずれにしてもかなり厳しい状況に変わりは無いとうつむきます。

そう、それは会社の利益と家族の生活を考えると立場上至極当然の回答です。
「キミがほんとうに売りたいモノは?」と聞くと、「そりゃ違いますよぉ!!」と声が大きくなります。
「でもお客さんにも予算があるし、なかなかこちらの言うことを聞いてはもらえません」。
改めて自分はその努力をしているかと自問します。
木材商として自分がほんとうに売りたいモノはなにか、顧客の言いなりになっていないか、顧客の希望を正確に把握しているか。そして自分の希望を正確に伝えているか。
あの落ち葉のように、風に吹かれて安易に流されていないか、と。
