JR成田駅から表参道をトロトロと歩いて約10分。噂に名高い総ケヤキ造りの総門をくぐり、広い境内を本堂まで進みます。初めて見るこの境内が、年始の初詣時には人の波で埋め尽くされると思うと「平日でよかった…」と思いました。さすがに房州千葉県を代表する名刹です。
さて一通り参拝を済ませてちょうどお昼時です。
知人数名に勧められていたのはもちろんご当地のうなぎ。日々の生活難にあえぐ私では日常滅多に口にできない食材でもあり、かなりの緊張感を持って参道を引き返します。
参道沿いにあるあまりにも著名なこちらの老舗。
歴史的にも文化的にも高く評価される木造三階建ての店舗建築で、職業柄一度は入ってみたいと願っていましたが…。店先に立つ女性に促されて店内をのぞくと、すぐに耳についたのが多くの中国語。これにいささか戸惑うと、続いて「食券を買ってください」との言葉に今までの緊張感がポキッと折れました。
そしてすぐにお隣のこちら。
この女性の笑顔と「ゆっくり召し上がれますよ(^_^)/」のお誘いに即決しました。
市井一介の貧しい木材商にとって、営業平日の昼食にはかなり贅沢過ぎます。
そして注文時、かわいい店員さんに「上と並ではどう違いますか…」と尋ねる五十路を越した自分に「おれはなんて小さいんだ(-_-;)…」と情けなくなります。
菊屋 成田市仲町385 TEL:0476(22)0236 うな丼 1,800円
わかります、わかります。
ついでに調理場をのぞいてみると「チン!」だったりとか。