2018年09月24日

ビルダーの仕事をしている大工さんの声(其の参)

一階床下の大引(おおびき)はプレカット加工部材だから、その加工してある通りに組み立てるしかなく、上棟時に現場で反りや曲がりの修正ができない。その施工後に床がブカブカするのが避けられなくて、しばらく重石として石膏ボードの山を乗せておくことがある。

下の画像は大工さんが現場で加工して施工した一階床下地。
一階床下地材の施工
施工者としては不本意でも、最近は床下地板先行の工法が標準化している。
上棟時に厚さ24mmの下地合板を敷いて工期の短縮と工費の削減を図るが、降雨でも構わずやってしまうから合板が濡れてダレのクレームが多く出ている。

一階床下へ溜まった雨水はそのままで工程が進むので、当初乾いていた合板も次第に水分を吸収し、上面は比較的早く乾くが下面はまず乾かない。当然のように合板は濡れて乾かない下側へ反るから、床下に挟んである断熱材が床下地から落下する。
さらに彼は「雨に当たらない家のほうが稀だ」とも言う。
雨にさらされた一階床下地合板
工程に追われて乾かす間も無くそのまま工事が進むから、下地合板上面に張る仕上げ材のフローリング材がカビる。その後当然に家中がカビ臭くなる。臭い匂いは元から絶たなきゃダメ。

管柱(くだばしら)はどこの現場でも100%集成材で、安価のためか反りや曲がりのクレームが絶えない。本来「曲がらないのが集成材」のはずで、反りがあってもプレカット加工だから現場では直せない。一般に言われる「集成材は曲がらない」「集成材は強い」は誤解だと思う。

管柱(くだばしら)の寸法と間柱(まばしら)の巾が若干異なり、内装下地に使う石膏ボードの段違いクレームが多い。それが大工の仕業にされる。これも材料代や加工料をケチるからか。

どの物件も壁内の断熱材はほぼ100%クラスウール製が使われる。
これは柱寸法105mmより断熱材が膨らんでいて厚いので、少しずつ石膏ボードが押され室内側へ膨らんでくるクレームがでる。これも現場で大工が直すことはできない。

人出が足りないからクレーム処理の応援で現場に行くとこのように言われる。
言われても我々大工では対処の仕様がまったく無い。
「其の四」につづく

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posted by 長風呂呑平 at 09:50| Comment(0) | 建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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