2018年11月03日

最近市内でよく見る憧れの建築仕様

最近の弊店市内とその近郊では、この画像の看板をよく見掛けるようになりました。
一般の消費者目線に立って一読すると、この会社で受注した物件はすべてこの「総桧造り」で建築するようにも受け取られます。しかし特段にこの会社だけができる仕様でもなく、木材商はもちろん木材を扱う大工業者であれば、だれでもぜひ一度は取り組んでみたい仕様です。
総桧で建築します
少なくとも木材業界でこの「総桧造り」を言うからには、土台や柱、梁(はり)や桁(けた)などの主要構造材はもちろんのこと、さらには下地材や造作材に至るまで、その物件に使用される木材はすべてヒノキのみであることを指します。しかし消費者側からすると高級(高額)木造建築の代名詞とも思えるこの「総桧造り」も、竣工後に構造材が見えなくなる昨今の住宅建築では、悲しいことにヒノキが有する優れた特性と効果を十分に発揮できなくなりました。

さらに建築費を限りある予算内で収めるために、ほとんどの建て主さんは目に見えて日常的に使われる住宅設備機器や電化製品にその予算の大半を優先して振り分け、残念ながら最後に残った予算を木材費用に充てられるのが現実です。願わくば木材業者としてすべての用材にヒノキを使える予算さえあれば、どこのどの建築業者でも決して無理な仕事ではありません。
むしろ損得を抜きにしてでも、在職中の内に一度は携わることを切望します。

市内近郊でこの会社が手掛ける建築中の物件を見ても、我々木材業者が定義する「総桧造り」で施工している物件にはお目に掛かったことがありません。事実、弊店旧知でこの会社に長く勤められる大工さんでも「いや、少なくともおれはやったことがない」と言われます。
きっとこの会社で独自の「総桧造り」仕様の定義があるのでしょう。

ちなみに創業53年になる木材小売業の弊店では、業界が指す「総桧造り」の住宅建築に携わったことは今日現在ただの一度たりともありません。実にお恥ずかしい限りです。

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posted by 長風呂呑平 at 17:13| Comment(1) | 建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ここまでくると、ほぼ詐欺に近い表現です。
いくらヒノキでもプレカットの短ホゾではヒノキが泣きます。
この業界は「言った者勝ち」なんですね。
公正取引委員かが黙っているのが不思議なくらい。
Posted by kubo toshio at 2018年11月04日 09:15
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