2019年06月04日

四十年間積み重ねたその先は

先週末の午後、県内にある木材製品市場の古参営業職が来店した。

弊店の担当に就いて三十数余年、その人はあと半年で定年退職を迎える年齢だ。どこかで遅い昼食を済ませてきたのであろう、一時半から三時までの約一時間半、私の対面に座りその大部分をとりとめの無い世間話に費やした。これからもう一軒、近隣にある同業他社を訪ねた後に帰社するそうだ。
新緑
世間一般にある今どきの営業職、そして弊店の敷居をまたぐ数少ない異業種の営業職というと、訪問の度に企画書とか提案書、見積書などを持参するが、記憶にある限りこの彼からは一度たりともその類いの書類を受け取ったことは無い。いわゆる「顔と情報を売る」のが彼の仕事で、椅子から立ち上がると「なにかあったら電話をください」と決まり文句を言って立ち去るのが定石だ。

胸のポケットにスマホは入っているが、呼び出し音が鳴って掛かってきた電話に出るのがその使い道。私はたばこを吸わないので、喫煙者の彼にとって90分間の終盤はかなりつらい時間に見受ける。

さて半年が経った退職後、この人はいったいなにをしているだろう。
彼自身は「アルバイトでもする」と笑うが、現在の世間様で彼が勤まるバイト先はあるだろうか。
思いつくところではホームセンターのカートの片づけ、赤い棒を持って道路工事の交通誘導、そして宅配便の配達員など。これも彼にとっては「雨の日はヤダ」「寒いのはダメ」「時間に追われるのは苦手」と顔をしかめる。私には90分間椅子に座っていられる職種は思いつかない。

そう遠くない将来、我が身に必ず訪れるであろう時を重ねて考える。
立場が違う定年が無い個人事業主、倒れるまで働き続けなければならない。
さて、その時オレはいったいなにができるだろう。

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posted by 長風呂呑平 at 17:34| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
人間は誰でも必ず死ぬ…、ちょっとの違いはあるけど。
会社も同じだと思う、世間の需給関係が存続を分ける。
要は中身の問題だと思う。
どれだけ皆さんの役に立ったか、
どれだけ自分のポリシーをもって仕事をしたか。
最近そう思うようになりました。
Posted by 久保敏雄 at 2019年06月05日 08:36
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