製材後に約三ヶ月間の自然乾燥を経て、住宅の構造材である「梁(はり)」に使われた端材です。
工事終了時に廃棄処分されるところ、生まれついての貧しい木材商は「これはもったいない…」と涙を流し、その多くの端材を倉庫内奥に保管しておきました。

その当時の物件は居室内に天井材を施工したため、建物完成後にこのヒノキ製梁材は以来人目に付くこと無く隠れてしまいました。そこで今回検討されている物件では、せっかく使われるこの高樹齢ヒノキ製梁材を、見せる(見える)構造にできないかと考慮中です。
この件を大工さんに相談すると、「大工としては「干割れ」が気になるが、建て主さんに説明して理解してもらえれば用材選択に反対する理由は無い」と言われます。

しかし、その家に住まわれる建て主さんに正確に説明して「私たちは割れても気にならない」と理解されれば、構造材としてこれ以上はない樹材です。そこで大工さんに表面に付いた日焼けとホコリを削ってもらい、次回建て主さんとの打ち合わせに検討材料として持参することにしました。
乾燥後二年を経ても、削った途端にあのヒノキの芳香が周囲に漂います。
今回は樹齢100年生超、いよいよ木材商らしい記事になってきました。

茨城県南地域に木造建築で新築や増改築を検討されている皆様、
守谷市に開業して54年になる二代目木材商からの提案です。
ぜひご一読ください、けっして損はさせません。→→→
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こういうものが見向きもされなくなってしまった
現代は実に悲しいと思います。
俺ならこれだけ安くできると
間違った考えで住宅をとらえている人が
なんと多いことか。