2020年08月07日

北限の紅茶 雲巌の静謐(うんがんのせいひつ)

その地元では厳格と質実で知られた臨済宗の古刹が、有志諸氏が取り組む地元産「紅茶」の製造販売に手を差し伸べました。そのパンフレットには(以下引用)、
栃木県大田原市須賀川地区では、かつて「くろばね茶」として緑茶を生産販売していましたが、高齢化や後継者不足等により、茶畑の荒廃が目立つようになってきました。
耕作放棄地の有効利用と地域活性化を目的に、煎茶用の生茶葉を使い「紅茶」を作りました。

雲巌の静謐
この須賀川地区では、今年の03月に地域内で唯一営業していた個人商店がやむなく閉店しました。その後を受けて雲巌寺が中心になって、法人化した商店を先月07月に開業しました。

たしかに車を走らせると、旧黒羽町市街地を抜けて須佐木、須賀川地区を通る県道13号線沿いには、県境を越えた大子町市街地に入るまで、物販する商店らしい施設は見当たりません。
紛れもなく地域の基幹産業であった林材業と製茶業の衰退が原因です。

現在の日本ではさほど珍しくも無い、高齢化と過疎化に悩む山間の集落であれば、どこでも抱える地域活性化の一例です。しかし個人的には、地域の有志組織による活動であるとは言え「よくあの雲巌寺が…」と驚きが先に立ちます。それはこの地域経済の現状が、お寺と須賀川地区住民の双方にとって、よほど大きく深刻な問題である証明のように見えてなりません。

やみぞあづまっぺ協議会 大田原市雲巌寺60 TEL:0287(57)0734
八溝山麓紅茶物語 https://yamizo-tea.com

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posted by 長風呂呑平 at 15:21| Comment(1) | My 食べログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
通常、お寺とは民衆からなんだかんだとお金を搾り上げる組織になっていますが
ここのお寺さんはりっぱです。
民のためになにができるかを真剣に考えてくれたのですから。
こういうお寺さんならお付き合いしたいと思います。
Posted by 久保敏雄 at 2020年08月08日 12:34
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