2021年01月11日

今冬最強寒波到来の初日の夜、送る人と送られる人

妻の母が亡くなったのは先週07日の夕刻だった。

その訃報を聞いて取るものも取り敢えず、夕方の混雑が始まった国道に車を走らせる。
そして約二時間後。黙って横になっている母に手を合わせ、家族が待つ控え室に向かう。ちょうど葬儀会社の男性担当者との打ち合わせが始まるところだった。
けやき台公園
喪主から「故人の遺志でこちらに葬儀をお願いしようと思います。生前に電話一本掛けるとすべて決まっているから、と言っていました」。その男性担当者は「承知しました、確認して参ります」と言って一旦席を立ち、しばらくして戻ると「そのような記録は残っておりません」と言う。

一同怪訝な思いに駆られるが「このコロナ禍で弔問客は見込めず、一日の家族葬で執り行いたい」と伝える。彼から「それでは今後の日程の確認から」との言葉に話が進み始めた。続いて「告別式は式場の都合で一週間後になります」と言う。私は(そんなに時間を置くのか…)と不思議に感じたが、今回私は補助する立場にあって、黙ってことの次第の聞き役に徹する。

カタログと写真を前にして祭壇の生花、納骨器と棺の種類、遺影と納棺式、返礼品の種類と数量など、一通りの内容が決められていった。(なんだ…、なにひとつ決まっていないじゃないか…)。
一段落して彼から「今までの話でこの金額になります」と提示された金額は170万円を超えていた。

目を疑いビックリした。わずか10人に満たない家族葬で、想定していた額の倍額以上だった。たまりかねて私が「その見積書を自宅に持ち帰り検討したい」と伝えると、彼は「それは当社が外される可能性もあることですか」と語気が強まった。家族から「母の遺志でそれは無い」と言うと「それではこの場で決めていただきたい」と、その後打ち合わせは約一時間半に及んだ。
明細書に記載された不要な事項と減額を細かく再検討し、最後に喪主が内容確認書に署名した。
(この男、まるで半年間売れずにあった建売住宅の販売会社担当者と同じだ)。

今冬最強寒波到来の初日、式場の玄関を出たのは夜の10時に近かった。帰路の車中でハンドルを握りながらつくづく、私(我が家)はこの制度を利用しなくて良かったと痛感した。
翌日になって明細書を詳しく見ると「祭壇花250,000円」「音響演出70,000円」「式場光熱費50,000円」「メモリアルフラワー額35,000円」「霊柩自動車70,000円」などの文字が躍っている。

残された遺族は、母親がこの葬儀会社を選んだ理由をだれも知らない。
横になっている母に改めて「ほんとうにここでいいのか?」と問いたい。

巻ヶ沢橋
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posted by 長風呂呑平 at 17:22| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
亡くなった方に確認することもできず、
ほぼ相手の言いなりで決着するパターンは
この業界以外には無いでしょう。
坊主も三日やったらやめられないって言うけど
来世はもう少し考えよう。
Posted by くぼとしお at 2021年01月11日 18:10
古今東西送るのは残された遺族の仕事です。
いつだってだれだって送られる人は
それを見届けることはできないのですよ。
Posted by 長風呂呑平 at 2021年01月12日 08:26
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